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第45回日本死の臨床研究会年次大会のお知らせ

第45回日本死の臨床研究会年次大会に臨んで(第1報)

大会テーマ:暮らしの中にある看取りへ

会期:2021年12月4日(土)―12月5日(日)
会場:WEB開催(福岡国際会議場)

2021年12月4日及び5日に第45回日本死の臨床研究会年次大会をWEB形式で開催させていただくことになりました。本来ならば福岡国際会議場で、直接お会いしながら議論させて頂く予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の現状を鑑み、当研究会としては初めての試みではありますが、完全WEB開催とさせていただきます。

テーマは「暮らしの中にある看取りへ」とさせて頂きました。病気による死がほとんどの現代におきまして、医療への依存度は高くなる傾向にあります。疾患に対する治療、そして症状緩和に対する治療も含めますと、「治療する医療」は避けられないのかもしれません。しかし本来、「死」そのものは病気ではないのです。病気や事故の結果、「死」が訪れるのは言うまでもありませんが、病気や怪我と同じように治療すれば治るかのごとく、「死」も避けられるかのような錯覚を抱いているのが、私たち現代に生きる人間の正直な思いなのかもしれません。確かに、人類はさまざまな病気を克服して参りました。治らなかった病気を治るようにし、病気に罹りにくくし、早期に病気を診断できるようにしてきました。しかし、私たちは不老不死の特効薬は存在しないことを認めたくはないのです。まずは不老不死の特効薬はまだ承認されていないことを自覚することが大切なのではないでしょうか。そして、私たちが少しでも快適に生活するために進歩してきました高度な医療技術とシステムの中に、人間らしく生活するという、あたりまえの発想を取り入れてゆくべきではないでしょうか。特に看取りというプロセスを考えますと、日々の暮らしの中にどれほど残っているのでしょうか。生まれてきて、成長し、老いて病み、看取り看取られるのが人生であり、看取ることで自ら看取られることを覚悟し、委ねることができます。看取りにおいては、医療はあくまでも支援であり、主役は家族を中心としたケアではないでしょうか。敢えて、「医療」から「ケア」への転換を意識しましょう。医療が目的ではありません。

このような視点に立ち、皆様方と活発な議論をおこなうことができますよう、1人でも多くの方のご参加を期待しております。また、日頃の「死の臨床」における疑問や問題点などをご発表頂き、参加者で共有できればと思いますので、演題登録もよろしくお願い申し上げます。

大会長 小杉寿文(佐賀県医療センター好生館)
梅野理加(栄光会介護付き有料老人ホームかめやま)

今後の年次大会

第46回日本死の臨床研究会年次大会

会 期:
2022年11月26日(土)~27日(日)

会 場:
三重県総合文化センター(津市)

大会長:
松原貴子(三重大学医学部附属病院 緩和ケアセンター)
辻川真弓(三重大学大学院医学系研究科看護学専攻)

テーマ:
「いのちをつなぐ ~そのときをどう生きる?どう支える?~」

第44回日本死の臨床研究会年次大会

会 期:
2023年11月25日(土)~26日(日)

会 場:
愛媛県県民文化会館

大会長:
中橋 恒(松山ベテル病院)
井上実穂(四国がんセンター)

テーマ:
お遍路の里・四国から「死に学び生を考える~看取りを文化に~」